実務ガイド
可食プリントの注文票:食品・提供日・保存条件から相談する
写真を送る前に、何に印刷し、誰がいつ仕上げるかを決めます。
こんな方に可食プリントを初めて注文する人、菓子やイベントの手配担当者
このページでできること食品と印刷物の条件をそろえ、試作・表示・納品までの確認先を決める。
1. 食品の名前だけでなく、印刷する面を伝える
最初に、完成した食品を注文するのか、印刷済みシートを受け取って自分で載せるのかを決めます。担当範囲が違うと、試作に必要な食品や受渡しの条件も変わります。誰が印刷し、誰が仕上げ、誰が提供するかを注文票の先頭に書いてください。
食品の種類に加え、寸法、表面の色、平らな範囲、クリームや油分のある部分を伝えます。同じクッキーやケーキという名前でも、使う面の状態は同じではありません。候補の写真があれば、実際に注文する商品か参考画像かを区別して共有しましょう。
メーカー資料でも、食品表面の油分や水分、凹凸が印刷の見え方に関係するとされています。だからこそ、素材名だけで適合を決めず、注文先へ対象食品を示して対応可否を確認します。絵柄が載ることと、その食品への使用条件が満たされることは別の確認です。
食品・印刷範囲の注文依頼票
編集部作成の架空の記入例・作業用ひな形です。実際の条件に置き換えてください。入力は送信・自動保存されません。移動前にCSV保存できます。
| 項目 | 依頼内容 | 回答・確認先 |
|---|---|---|
2. 絵柄と試作の確認項目をそろえる
絵柄は、使う権利を確認した画像を用意し、完成時の大きさ、向き、文字内容を指定します。白い紙への印刷と同じ色になると想定せず、食品表面の色を含めた見え方を試作で確かめます。細い線や小さな文字は、読めることを優先して確認対象にしましょう。
試作では本番に使う食品と資材をできるだけそろえます。別の食品で成功した写真だけでは、今回の結果を判断できません。直後の見た目に加え、実際の仕上げから提供までの流れに沿って、文字、にじみ、ずれ、包装への移りを記録します。
見た目の試作を行ったことは、食品の安全性や期限の確認を完了した意味にはなりません。試作用の品が食用として提供されるものか、装置評価だけのものかも注文先へ確認します。試食の可否が明示されていない評価品を、イベントなどで配る判断はしません。
3. 資材と食品全体の表示を照合する
印刷に使うインクやシートの製品名、原材料・添加物の資料、使用できる食品や条件を確認します。可食という呼び方や海外の説明だけで、国内のすべての食品に使えるとは判断しません。対象食品と採用資材の組み合わせをメーカーや食品の責任者へ確認してください。
食物アレルギーに関する情報は、食品本体だけでなく、印刷部分、シート、接着や仕上げに使う材料も含めて集めます。原材料の情報と、製造工程で意図せず混入する可能性への対応は別に質問します。不明な点は『含まない』に置き換えず、確認待ちとして残します。
容器包装して販売する場合と、その場で提供する場合では確認すべき表示や情報提供の扱いが異なります。消費者庁の現行資料を入口に、販売・提供形態に応じて確認してください。以前の注文で使ったチェック表も、制度や製品情報の変更がないかを確認してから使います。
| 確認対象 | 入手するもの | 判断を依頼する相手 |
|---|---|---|
| インク・シート等 | 製品名・仕様・原材料情報 | メーカー・注文先 |
| 対象食品への使用 | 食品名と使用条件への回答 | メーカー・食品責任者 |
| 完成食品の表示 | 全材料の情報と提供形態 | 表示担当者 |
| 食物アレルギー情報 | 原材料と工程の確認回答 | 製造者・提供担当者 |
4. 提供時刻から納品と保存を組み立てる
提供日時を先に決め、受取、保管、開封、貼付や仕上げ、運搬、提供の順に担当者を書きます。冷蔵設備があるかだけでなく、必要な条件を保てる場所と容量があるかを確認します。温度や時間は食品と資材の指定を転記し、独自の共通値は置きません。
材料の期限表示を、そのまま印刷後の完成食品の期限として採用しないでください。開封や加工、組み合わせ、保存方法が変わる場合の扱いは、食品の責任者に確認します。見た目が変わらないことだけを根拠に、提供可能な時間を延ばす判断はしません。
最後に、絵柄の承認、試作結果、使用条件、表示確認、受渡し手順の未決事項を一覧にします。未回答のまま数量だけを確定すると直前に仕様が変わるため、確認担当と回答期限を決めます。料金や最短納期は注文先の最新見積もりで確定してください。
試作から本注文への確認票
編集部作成の架空の記入例・作業用ひな形です。実際の条件に置き換えてください。入力は送信・自動保存されません。移動前にCSV保存できます。
| 確認項目 | 結果・根拠資料 | 担当/未解決事項 |
|---|---|---|
参照した一次資料
公式資料の確認範囲は下記のとおりです。手順・記入例は当サイトで編集しました。製品や開催回、契約ごとの条件は該当する最新の資料で確認してください。
- ピーエムティー|フードプリンター よくあるご質問 ↗
確認日 2026-10-28 / 食品へのインクジェット印刷、食品表面の油分・水分・凹凸と印刷結果、同社資材の保管案内を確認。メーカーの個別条件を他製品に一般化しない。 - 消費者庁|食品添加物 ↗
確認日 2026-10-28 / 食品添加物の成分規格・使用基準と公的資料への入口を確認。可食という名称だけで対象食品への適合を判断しない。 - 消費者庁|食物アレルギー表示に関する情報 ↗
確認日 2026-10-28 / 2026年4月改訂の資料と制度変更への案内を確認。品目数を固定した旧一覧を流用せず、販売・提供形態に合う現行資料で確認する。 - 消費者庁|外食・中食での食物アレルギーについて ↗
確認日 2026-10-28 / 2026年7月の事業者・消費者向け資料への案内と、情報提供・意図しない混入に注意する構成を確認。確認できない情報を断定して伝えない。 - 消費者庁|食品期限表示の設定のためのガイドライン(令和7年3月) ↗
確認日 2026-10-28 / 食品特性と保存条件を踏まえた科学的・合理的根拠による期限設定、未開封の表示条件を確認。外観だけで独自期限を設定しない。

